湯気の匂い

今週のお題「寒い日に食べたい、あったかーいもの」

寒い日に食べたい、あったかーいもの？
う〜ん、やっぱり鍋物かしら？
鳥ミンチでつくったつくねの鍋は手軽で食べやすくて好き
白菜やネギ一杯入れて締めはおうどんで堪能
興がのれば日本酒付き

そういえばこの鳥ミンチ鍋
小さい頃、従兄弟が遊びに来たときに母が作ったことを思い出した
水炊きというかしわの鍋ものは博多名物としてあるものの
それは特別に好きというほどではなかったし、まだ知らなかったかも
でもこの鍋は前から子ども向きにつくっていたのか
特にどうということもなくまあ美味しくたべていたのだけれど
うちでそれを食べた従兄弟がすごく気にいって美味しいっていって
自分の家に帰ってからも一緒にいなかったおとうさんやお兄ちゃんに
「おいしかった〜！」って言ってたらしい
食べてない兄弟にいわせれば「そんなにいうのはどんなものかと思ったら鳥ミンチ？」
ってなしょぼい反応しか返ってこなかったらしいけど（笑）

記憶の中で美味しくなった料理っていっぱいある
その鍋にしてもそうだし
私の中では母につくってもらったものはたいていそうなっている
でもどんな味だったかっていうよりは
どんなふうにその料理を教えてもらったかっていうののほうが印象的
いまでもホワイトソースを作っていた時の
鍋の底の色としゃもじの感覚は覚えている
そして立ち上る湯気・・・

グラタンやシチューをつくるときのためのホワイトソース
ちらしずしに添える茶碗蒸しを蒸す湯気
そしておやつの時間に食卓でみるココアの甘い湯気・・・

寒い時には限らないけれど
ちょっぴり暖かな気持ちになりたいそんなときに思い出すのは
湯気の立つ台所や食卓
そしてその向こうに見える母の懐かしい笑顔・・のような気がする
そんな笑顔でいられてるかな？
寒くなったからこそ、ちょっとだけ笑顔を増やしてみよう・・なんて思ったりして